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国際取引を行うときの契約書の役割と重要性を解説
外国企業と国際取引を行う場合、日本国内の商慣習とは異なる商慣習があったり、法令・制度の違いなどから不測のトラブルが発生するリスクが高いといえます。
そのため、事前にそうしたトラブルが発生しないように、自社の要求をきちんと主張するといった契約交渉や自社にとって有利な内容の契約書を交わすなどの対策をとることが重要となってきます。
そして、外国企業との国際取引において特に重要性を有するのが契約書です。
そこで、以下では、国際取引を行うときの契約書の役割と重要性について解説します。
国際取引における契約書の役割と重要性について
外国企業と国際取引を行うときの契約書の役割としては、契約当事者双方の責任の所在を明確にするという役割があります。
具体的には、その国際取引において、相手方である外国企業が自社に対してどのような義務を負っているのか、逆に自社が外国企業に対してどこまでの義務を負い、責任を負うのかという点が、契約書によって明確になります。
そして、国際取引においてトラブルになりやすい点をカバーする契約条項を盛り込んだり、自社が不当に不利な立場に置かれる契約条項を入れないなどの対策をとって契約書を締結したりすることで、不測のトラブルや損害を被ることを回避することが可能です。
仮に、国際取引においてトラブルに発展してしまった場合には、解決するための負担が国内取引に比して重くなりやすいため、事前の契約書の締結やその内容が重要性を持ってきます。
特に注意すべき点として、国内取引で用いられる契約書のひな型等をそのまま外国語に翻訳して使用することは、不測のトラブルや損害を被る種となる原因になるため、やめたほうが良いでしょう。
国際取引・契約については、岡かおりFORTUNA法律事務所にご相談ください
外国企業との国際取引における契約書は、契約当事者双方の責任の所在を明確にし、将来的な不測のトラブルや損害を防止するという非常に重要な役割を持っています。
契約書の内容やその締結交渉等について自信がないという場合には、国際取引について豊富な実務経験を有する弁護士に相談することも重要となります。
外国企業との国際取引における契約書等でお悩みの方は、岡かおりFORTUNA法律事務所までお気軽にご相談ください。